ワークショップ「私の桜美林物語」に参加しました
桜美林学園で五年ぶりに開催されたワークショップ「私の桜美林物語」に参加させていただきました。顕彰会からは七名の参加となりました。高島市を出発する時は寒波による大雪でしたが、特に安全運転のもと車を走らせ無事に町田市に到着できました。
早速、清水賢一先生から安三先生が終の住処とされた「石ころ庵」と隣接の「桜美林教会」を案内していただきました。
テーマは「清水安三先生の国際理解と平和教育」です。
◇第一部
開会礼拝では、小林茂先生(牧師)から清水安三先生に纏わる講話「望みを失わず」を拝聴しました。五ぶりにお会いできたこと、お元気なご様子に安心し嬉しくなりました。
◇第二部
元中学高校副校長の藤野英雄先生からの講演「私の桜美林物語 ―桜美林精神の継承―」がありました。
冒頭、藤野先生は高島市立湖西中学校との本格的交流の開始に努力されたことや、町民劇「清水安三物語 その空に虹を架けよ」の鑑賞、藤樹書院訪問などの思い出をされました。
講演の概要は、一九七二年(昭和四七年)に中高社会科教員として桜美林学園に入った頃、清水先生は八十歳でお元気だった。その建学の精神、桜美林精神を伝える清水安三先生の言葉を自分たちの世代がどのように受け止め、伝えたかについてお話がありました。
続いて、清水安三先生顕彰会から「陳経綸中学との交流」について発表をさせていただきました。町村合併前後に実施された中学生「日中友好の旅」における陳経綸中学との交流、そして平成十四年に実施された新旭町民による北京市への調査団派遣「清水安三先生顕彰の旅」の様子をスライドを使って紹介させていただきました。
併せて、第一回日中友好の旅の参加者の浅見慶子さん、太田健司さんから届いた「便り」を紹介させていただきました。
続いて、桜美林大学副学長の足立匡行先生から、大学は建学の精神のもと語学と国際教育を中心とした教育と研究に力を入れている。また清水先生が目指した国際理解と平和教育を次の世代に引継げるように取組みます、とのお話がありました。
◇第三部
午後からは、元学園理事の神田道彦先生から「国際的教養人の育成」についてお話がありました。
神田先生は、一九六九年(昭和四四年)四月に桜美林高校の社会科教師として入職。その後、アメリカのカリフォルニア州シャスタ高校の生徒と先生の受入れをきっかけに学園に国際教育部が設置され、国際教育に本格的に取組むことになった様子をお話しいただきました。
続いて、学園史編集委員の髙橋賢一先生からは、現在の「桜美林中高の国際交流」についてお話がありました。中学校生徒の海外修学旅行を実施していて、全員が海外を経験しているとのことでした。
今回、桜美林学園における国際理解と平和教育について興味深いお話をたくさん聞くことができました。改めて青少年時代における様々な体験の重要性を認識した二日間となりました。
