桜美林学園創立者 新旭町名誉町民 清水安三先生

清水安三先生顕彰会の歩み(平成)

清水安三先生顕彰会の歩み(平成)

2018年(平成30年)11月24日

講演会:石ころの男 清水安三物語と中江藤樹
今年度も清水安三先生の生涯と功績を広く知っていただくことを目的に、安三先生の生誕地である滋賀県高島市新旭町で講演会を開催しました。

高見哲也先生

講師は高見哲也先生です。先生は40数年東映京都撮影所に勤務され、主にテレビ時代劇「水戸黄門」「大岡越前」などの美術監督を担当。その後、滋賀県高島市(旧安曇川町)制作の映画「近江聖人・中江藤樹」の企画制作に参加、プロデューサーと美術監督を務められました。

講演では先ず、映画「近江聖人・中江藤樹」シナリオ準備過程で、もう一人の巨人・清水安三を知ったこと。そして映画制作終了の時に清水安三の映画「仮題:石ころの男 清水安三物語」を作ってみたいと思い、2005年に関係者と話し合いを持ったが制作費用2~3億円が困難で断念された、というエピソードの披露がありました。

高見先生が勤務されていた東映での映画全盛期からテレビ時代へのお話では、
「その時代を反映したナショナル劇場」や「悪人を罰し、正義を尊ぶ心のドラマ」「時代劇では義理と人情を大切にしたもの」が主流で日本人の心にピッタリ合っていた。今は、若い人の心をとる番組ばかりになった、などとお話を頂きました。

そして、中江藤樹生誕400年祭記念映画からのお話として、中江藤樹が世を去って200年後に大塩平八郎が中江藤樹の墓を参拝した。大塩平八郎は、不作に悩む農民の側に立ち上がった。大塩の乱から30年後に明治政府となる。そして明治生まれの清水安三は、朝鮮や中国(志那)に対する差別が激しい第二次大戦前に、貧しい中国・朝鮮の子女のために立ち上がった人物。この3名に共通することは、「差別のない深い愛情と、民衆の側に立って物事を考え行動する人」ではなかったか、と締めくくっていただきました。

2018年(平成30年)8月18日

第4回夏休みお話会を開催
連日の猛暑が続く中、今年も夏休み中の子どもたち4名と保護者を対象に、郷土の先人:清水安三先生を知っていただくお話会を開催しました。

生家跡でお話

第1部は、清水安三先生の生家跡と安井川尋常小学校跡、湖西中学校に立つ碑を巡りました。案内は、元高島市立新旭北小学校長の三田村治夫先生です。

三田村先生のお話で興味深かったことは、安三先生が通われた安井川尋常小学校児童心得です。現代風にいえば、身体を鍛え精神を清くしなさい、姿勢を正しく冗談をいったり席を立ってはいけません・・・など。
また運動会(明治29年)の種目は、走り(早駆け)、二人三脚、一人一脚、提灯競争・・・など。時代を感じる内容でした。


記念館で

第2部は、清水安三先生記念館で館長の清水賢一先生からお話をいただきました。
清水安三先生の考えを知るには中江藤樹先生を知ることです、とのことでお話をいただきました。一井久子副館長と参加者の清水響さんが力を合わせて中江藤樹先生の紙芝居を読んでいただき勉強できました。題は、「小川村でのくらし」です。
全ての人々は誰もが美しい心を持っている、という藤樹先生の教えです。

記念館前で記念撮影
顕彰会のオリジナル事業として継続したい内容ですが、もう少し参加者が増えるように工夫をしなければとならないと感じたところです。

2018年(平成30年)5月12日

平成30年度総会

平成30年度総会を開催
(会員数64名、出席者16名、はがき通知者25名)
三田村治夫先生の進行により提出された案件を審議。全て承認されました。
議案書は、お知らせに掲載していますのでご覧ください。

総会終了後に研修会を開催

上田藤市郎先生
  • 演題:求めることの大切さ
  • 講師:上田藤市郎先生
  • お話の概要
    • 中国人の投資家20人ほどが来日されたときの話
      世界が注目している「日本人のマナーと日本食(和食)」
      ①素晴らしいマナー
      ②トイレ清掃
      ③和食の良さ
      本来は中国から朝鮮半島、そして日本へ渡った儒教精神。今これらを中国に持ち帰り心を磨きたい。
    • 清水安三先生が素晴らしい人になったキッカケ
      ①膳所中でボーリス先生との出会いで国際感覚を学ぶ
      ②キリスト教徒になり「石ころ」としての生き方
      ③中国で牧師をしていたホレイス ペトキンへの思い。
      お金がなくても、なくてはならないものは神が与えられるという信念。ハート(心)ハンド(手)ヘッド(頭)の3Hが教育に必要。
      仕事・作業(体験)を通して学ぶ。

2018年(平成30年)2月24日

桜美林学園との交流事業
今年も顕彰会会員と高島市民の19名が桜美林学園を訪問させていただきました。
今年のテーマは、ワークショップ「木槿の花の咲く頃」です。
木槿は韓国の国花です。清水安三先生が戦前の中国北京市に開かれた崇貞学園の第一期卒業生のお一人である朝鮮人の玄次俊(ゲンジシュウ)さんを偲んで開かれました。

玄次俊さんは崇貞学園の語り部として桜美林学園に何度も足を運ばれ、清水安三先生の愛の教育や教わったこと、学園の歴史や創立者の思いを伝えてこられたということです。
「人はみんな同じではなく、それぞれ自由に自分を伸ばしなさい」とか「独立後の朝鮮を想定した教育(民族意識の芽生え)を受けた」など、玄次俊さんを通じて清水安三先生を知ることができたと、学園の皆様からお話をいただきました。

第二部では、昨年11月に顕彰会主催の講演会でお話しいただいた 劇作・演出家の大峰順二先生から「私が出会ったリーダーたち」と題して講演をされました。
「教育というのは愛国者を育てるのではなく、国境を越えて人が愛でつながるためにやるもので、人に愛を届けることができる人を育てることが次の時代をつくる、というのが清水安三の情熱だったのではないか」とお話しされました。
ワークショップ記念撮影

木槿の花が咲いたよ合唱

第三部では、高島市市民劇2013 木槿の花の咲く頃 -清水安三物語- の主題歌:「木槿の花が咲いたよ」と「琵琶湖周航の歌」を高島市からの参加者で合唱させていただきました。

最後に、いつも学園内の案内など大変お世話になっている桜美林学園同窓会の皆さんから「我々も高島へ行くことを考える」とのお話をいただき、今後の相互交流を実現したいと感じた次第です。
皆様、ありがとうございました。


2017年(平成29年)11月11日

顕彰会設立5周年記念 講演会の開催
今年度も清水安三先生の生涯と功績を広く知っていただくことを目的に、安三先生の生誕地である滋賀県高島市新旭町で講演会を開催しました。

講師:大峰順二先生

講師は、劇作・演出家の大峰順二先生です。大峰先生は、清水安三先生を題材とした高島市民劇「木槿の花の咲く頃~清水安三物語」の脚本・演出をしていただきました。

「高島の人は奥ゆかしい人が多く、なかなかキャストが集まらなかった。サポート役はいるが、俺が出る俺が出るという人がいない」という話を前置きに、劇作家という仕事を通じて「私が出会ったリーダーたち(清水安三とブラジルの弓場農場を開設した弓場勇、岩手県和賀郡沢内村長 深沢晟雄)と題してお話をいただきました。

一つ目の話は、清水安三先生も行ったことのあるブラジルの弓場農場の話
日本青年団協議会から弓場農場にあるバレー団を日本に呼びたいので審査をしてきてほしい、と依頼を受け現地へ。

かつてのブラジルは、焼き畑農業なので定住することができなかった。
そこで、弓場農場を開拓した弓場勇(1906年~1976年)は、「耕す、祈る、芸術する」の三つの決まりのもとで仲間と共に共同牧場を作った。
「定住して(根を下ろして)暮らしをつくらないと文化は育たない。だから定住しよう!」と呼びかけ、仲間たちは互いに助け合い、文化創造へと活動を続け、現在の弓場農場に受け継がれている。
そこで聞いた話は、「私たちは農場をやりたいからバレー団をやっている」「共同生活の中で色々と問題があっても、舞台に向きあうことで互いに心が一つになることができる。暮らしの中に文化の華が咲く、芸術が育つ。だから共同で農場ができる。これが私たちのバレーです!」
弓場勇さんが、皆と力を合わせて文化の華を咲かせた様子です。

高島の人たちも、いろいろな問題があっても、舞台活動することで心ひとつになることができる、つながることができるのではないか!と語っていただきました。

二つ目の話は、日本で一番雪が深く雪に閉ざされる岩手県和賀郡沢内村の村長:深沢晟雄(1905年~1965年)の話。深沢村長は、清水安三先生と同じように戦前の中国で中国人のために頑張った人。
戦後帰国した深沢村長は、日本で一番雪が深いところで雪に閉ざされる沢内村の村長として豪雪を克服することに尽力した。
誰も深沢村長の目指すことを理解できずにいたが、清水安三先生が、中国で子どもたちを救うために覚悟を持って逃げることなく頑張ったことと同じように、雪を克服するための努力を6年7年かけて実現した。それまでは雪が降ると病院に行けなかったが、雪の中をバスが来て病人や老人を乗せてバスは出発した。逆境を克服して多くの村民の命を救った名村長として尊敬されている。

大峰先生は、結びに「清水安三、弓場勇、深沢晟雄の三名に共通しているのは、口先で何とかなるよ ではなく、何とかしてみせる、という強烈な楽天主義なところ。この人たちと共に生きていこう、本当に皆と共に手を携えて生きていこうという覚悟ではないか!」
「さて、私たちは町の人にどれだけ信頼を寄せて明日の町づくりを行っているか? 自分は自分の未来を設計しているか? 本当に考えているか? と問われているような気がする」と投げかけられました。

参加した皆さんに心響いた講演会であったと思います。

2017年(平成29年)8月19日

第3回夏休みお話会を開催
今年も残暑厳しい中、夏休み中の子どもたち6名と保護者を対象に、郷土の先人:清水安三先生を知っていただくお話会を開催しました。例年通りの3部構成です。

第1部は、清水安三先生の生家跡と高島市役所、湖西中学校に立つ碑を巡りました。
案内は、元高島市立新旭北小学校長の三田村治夫先生です。清水安三先生のお話を「三択クイズ」として10問設けていただき、安三先生の生涯について分かりやすくお話をいただきました。

生誕地記念碑 市役所前の銅像 湖西中学校の碑

三択クイズの一例(皆さんわかりますか?)
安三先生は幼い頃、あるお祭りに行って、○○○○のような人になりたいと思いました。それは誰でしょう?
①豊臣秀吉(戦国の世を全国統一した人)
②福沢諭吉(江戸~明治、慶応大学をつくった人)
③中江藤樹(近江聖人:江戸時代初めの学者)
正解は③。安三先生の先生である中江藤樹さんです。

顕彰会から暑い身体を冷やすために、冷たい飲み物とアイスクリームを準備していただきました。

第2部は、清水安三先生記念館の清水賢一先生からお話をいただきました。
清水安三先生は中江藤樹先生の大ファンで、藤樹先生のことをたくさん勉強されました。今日は、安三先生の先生(藤樹先生)について紙芝居で勉強しましょう、ということで参加者の一人の加藤大輝君が一生懸命に練習をして読んでくれました。
題は、「そばやのかんばん」です。

紙芝居を読む加藤君 清水賢一先生のお話

内容は、ソバ屋の主人から看板を書いてほしいと頼まれた藤樹先生が、練習に練習を重ねて見事な看板を書きました。しかし、その看板を譲って欲しいという殿様にお礼をもらって簡単に渡しました。ソバ屋の主人は、再び藤樹先生に看板を書いてほしいと頼みましたが、藤樹先生が沢山の練習をしたうえで見事な看板を書いたことを知り、恥ずかしく思い、藤樹先生に深くお詫びを言った、という内容です。
清水賢一先生から、この紙芝居のポイントを丁寧にお話いただきました。

記念撮影

第3部は、まとめと記念品づくりです。それぞれが色紙に記念写真を貼り、感想などを書き完成させました。夏休みの自由研究になったことでしょう。

2017年(平成29年)5月13日

総会

平成29年度総会を開催
(会員数65名、出席者22名、はがき通知者24名)

  • 三田村治夫先生の進行により提出された案件を審議。全て承認されました。
    議案書は、お知らせに掲載していますのでご覧ください。
  • 総会において、新しい役員体制が決定しました。(敬称略)
    会 長:足立清勝
    副会長:城戸重臣
    幹 事:一井久子、上原洋子、岡本三四二、宮前憲生
    会 計:川妻 勇
    監 事:高橋敏枝
    顧 問:清水賢一、上原和男(北畑区長)
    会則に従い、足立会長から北畑区長:上原和男さんに顧問をお願いされました。今後、安三先生生誕地の方々から顕彰会の運営について、いろいろとご意見をいただけるものと期待しています。なお、平成28年度より北畑区から助成金をいただいています。
  • 総会終了後に研修会を開催
    松本先生
    • 演題:続翁問答 講師:松本孝太郎先生
      昨年度の研修会に続いて、続翁問答(足立漁叟先生が書かれた人間の生き方)についてお話をいただきました。私たちのために現代文訳していただき、どうにかこうにか分かってきました。自宅で復習します。
      フルート演奏
    • 音楽鑑賞 フルート演奏: poco a.pocoの皆様
      高島市内で活躍されている女性グループpoco a.pocoの皆様による演奏です。日本の四季を奏でられ憩いのひと時でした。

2017年(平成29年)2月25日

桜美林学園との交流事業
会員と高島市民の十四名が東京都町田市の桜美林学園を訪問させていただきました。
先ず、大学野球場と桜美林ガーデンヒルズ(桜美林大学連携型 サービス付き高齢者向け住宅)に立寄り見学させていただきました。野球場は元気いっぱいのマネージャーさんに案内をしていただきました。練習開始前でしたが、みんな礼儀正しいスポーツマンでした。きっと佐々木千隼投手に続く選手が出てくるでしょう!
高齢者向け住宅は完成間近で、事業主体の株式会社ナルドの社員さんに一戸ずつ案内していただきました。大学野球場や学生住宅が隣接する新しい高齢者住宅は魅力いっぱいでした。

銅像前記念撮影

続いて学園を訪問。早速、佐藤同窓会長様と同窓会事務局の皆様に学園内の安三先生に纏わる場所を案内していただきました。今年は、桜美林学園発足時の場所までご案内いただきました。安三先生と郁子先生がトランクをもって雪の町田を歩かれている写真を思い出しました。

続いて{学園創立七十周年記念企画 私の桜美林物語 ワークショップ「清水安三先生と野球」}に出席させていただきました。無類の野球ファンであった安三先生の話・エピソードなどを中心に楽しく拝聴させていただきました。

佐藤節子氏

最初の講演は「夢見る人 安三先生」と題して 元学園職員の佐藤節子先生のお話でした。野球大好きな清水安三先生から野球部を託された佐藤保先生の奥様ということです。
「野球部も無い時に、甲子園に行く!と夢見た安三先生の情熱は大変なものであった」などのエピソードをお聞かせいただきました。


小川康夫氏

お二人目は「バックネットの裏話」として 元学園理事の小川康夫先生です。
「佐藤保先生の指導は、全員で勝つのが桜美林野球。ヒーローは要らない。負けている試合をどう逆転するかなど、学んでできることではなく、選手同士のあうんの呼吸であったように思う」と興味深いお話でした。

お二人のご講演後に、理事長の佐藤東洋士先生から、「あと五年で安三先生が北京市の崇貞学園を築かれてから百年をむかえる。これから何を成すか考えていく時」とご挨拶とお話をいただきました。

続いて、昼食会においての感話(1)として、大学教授の榑松かほる先生から「安三先生の男女共学論、婦人論として、安三先生と郁子先生の思想は一致していた」とお話をいただきました。
感話(2)として、清水安三先生顕彰会の足立会長が顕彰会の事業報告を行い、故郷と琵琶湖周航の歌を合唱させていただきました。

小椋郊一氏

午後から、元学園理事の小椋郊一先生から講和「安三先生と野球」のお話がありました。
「安三先生は、一人一人が協力してやる野球は良い。犠打、犠牲バンドはキリスト教の教えと同じ」と楽しくお話をいただきました。


佐々木投手サインボール

最後に、桜美林大学硬式野球部総監督の宮崎光次先生から野球部の報告および目標などについてお話がありました。また、宮崎先生から清水安三記念館に千葉ロッテマリーンズ球団に入団した佐々木千隼投手のサイン入りボールが贈呈されました。

大学野球の目的=人づくり
方針=文武不岐、ルール・マナー、
自主的・計画的に
目標=大学日本一

今回は、国民の多数が関心を持つ「野球」にスポットをあてたもので、安三先生の野球大好きの一面を知ることができました。
ワークショップ記念撮影01

2016年(平成28年)11月19日

講演会:「カマワン・ボーイ”Come on B0y” ~ボリッさんと安三先生の出会い」

今年度も清水安三先生の生涯と功績を広く知っていただくことを目的に、安三先生の生誕地である滋賀県高島市新旭町で講演会を開催しました。

講師は、(株)一粒社ヴォーリズ設計事務所資料広報室長、公益財団法人近江兄弟社嘱託研究員の芹野与幸先生です。芹野与幸先生は、ヴォーリズ「ウィリアム・メレル・ヴォーリズ(William Merrell Vories、1880年10月28日 - 1964年5 月7日)」先生研究の第一人者です。

画像の説明

清水安三先生が初めてヴォーリズ先生と出会ったのは膳所中学1年生の時。安三先生にとっては初めての外国人(異人)であり宣教師としての英語教師であった。

生徒たちは、「カモン・ボーイ」を「カマワン・ボーイ」と聞き、「構わん」と言っているから付いて行こう、と集まった。生まれて初めて聞くキリスト教の話が面白く、その時が初めてのコーヒーとケーキだった。その生徒たちの中の一人が清水安三先生だった。

安三先生は若いヴォーリズ先生に魅せられ、その後、近江兄弟社の学費援助を受けて同志社大学神学部に入学。大学卒業後はヴォーリズ先生と同じ宣教師の道を歩むことを決めて、中国北京市へ渡ることになる。

安三先生はヴォーリズ先生をとても慕い、後姿を見て、よく観察をして真似をしてきた。例えば、ヴォーリズ先生が地域の人たちにとって本当に必要なものは何か? を考えキリスト教の精神をもってつくった近江療養院(現ヴォーリズ記念病院)のこと。

こうしたヴォーリズ先生の人柄をそのまま受け継がれていたのが安三先生であった、とヴォ―リズ先生と安三先生の関わりについてお話をいただきました。

2016年(平成28年)8月20日

第2回夏休みお話会を開催
残暑 大変厳しい中、夏休み中の子どもたち9名と保護者を対象に、郷土の先人:清水安三先生を知っていただくためのお話会を開催しました。

生誕地記念碑 市役所前の銅像

第1部は、清水安三先生の生家跡と高島市役所、湖西中学校に立つ碑を巡りました。
案内は、今年も前高島市立新旭北小学校長の三田村治夫先生にお願いをしました。清水安三先生のお話を「三択クイズ」として10問設けていただき、なぜ生誕地に碑があるのか? なぜ市役所前に銅像があるのか? 北京の聖者として また 桜美林学園をつくった人としての功績について分かりやすくお話をいただきました。

アイスクリームづくり 清水賢一先生のお話 紙芝居

第2部は、顕彰会役員さんが準備したアイスクリームを食べた後、清水賢一先生からお話をいただきました。
清水安三記念館の主人は北畑の安さん(やっさん)です。安さんは「人を笑わせることが得意な人であったから人がたくさん集まった」。そして「中江藤樹先生をとても尊敬し、藤樹先生のようになりたい。藤樹先生のように人のために働く人になりたい」と思い、努力し、実践された人であったお話をされました。
また、一井久子監事と2月に桜美林学園を訪問した加藤大輝君(小学6年)による「おいはぎと先生(中江藤樹先生)」の紙芝居朗読がありました。「追いはぎだった人も大切にした藤樹先生」のお話です。練習無しで臨んだ!とは信じられない楽しい二人の掛合いでした。

記念品完成

第3部は、まとめと記念品づくりです。それぞれが色紙に記念写真を貼り、感想などを書き完成させました。記念館からプレゼントされた品々とともに夏休みの思い出ができたと思います。併せて、郷土の先人:清水安三先生の理解も深まったことでしょう。

2016年(平成28年)5月14日

総会風景

平成28年度総会を開催
(出席者18名 はがき通知者22名)

  • 三田村治夫先生の進行により提出された案件を審議。全て承認される。
  • 議案書は、お知らせに掲載していますのでご覧ください。

総会終了後に研修会を開催

松本先生 続翁問答 続翁問答序

  • 清水安三先生の手紙から
    講師:松本孝太郎先生
    • 清水安三先生の恩師であり、中江藤樹先生の研究家でもある笠井劼先生の質問に答えた書簡についてお話いただきました。
      内容は、中江藤樹先生が書かれた人間の生き方:翁問答を、清水家の親戚である足立会長の祖先の方が続翁問答として書いていることです。
      続翁問答を読めない私たちのために現代文訳していただき、次回お話いただくことになりました。楽しみです。

2016年(平成28年)2月20日

桜美林学園との交流事業
会員と高島市民の18名が東京都町田市の桜美林学園を訪問させていただきました。
早朝にもかかわらず、佐藤同窓会長様をはじめ事務局の皆様の御出迎えを受け、そして学園内の安三先生に纏わる場所を案内をしていただきました。
清水安三先生の像 学園内の中江藤樹先生の像


続いて「学園創立70周年記念企画 私の桜美林物語」に出席させていただきました。

一枚の写真より

第1部
小林茂先生から安三先生を偲びながらの講和「仁義礼智信望(人にとって最も大切なモラル)」を聞くことができました。


第2部
清水安三先生とともに桜美林学園を築いてこられた第4代理事長 田口敏三先生の功績と学園史の理解を深める「ワークショップ 一枚の写真より」を拝聴させていただきました。

佐藤理事長、小林先生を囲んで記念撮影

第3部
清水畏三先生の講演「安三先生は“反骨”ジャーナリスト」を聞くことができました。

  • 安三先生の思想形成で中江藤樹はトップの位置にある、と高島市民の私たちに強くアピールされました。
  • 安三先生は中国での生計維持のため、ジャーナリストとして活躍。優秀なジャーナリストとして評価を受けていた。
    • 中国における政治革命・思想革命(親しく交際していた魯迅や李大釗)や日中関係(五四運動を目撃)などを取材・発行。

清水畏三先生を囲んで記念撮影

合唱

第2部の昼食会において、高島市ほほえみコーラスさんのリードにより参加者全員で「故郷・琵琶湖周航の歌」を合唱させていただきました。

  • 参加者の報告(PDFファイル)をご覧になる方は、ダウンロードしてください。(2016年4月6日更新)
    学園関係の皆様と私たち
  • 今回の交流事業により、多くの学園関係の皆様と桜美林学園創立時の思いを確認するとともに共有させていただくことができました。とても学びの多い一日でした。
    桜美林学園の益々のご発展を心よりお祈り申し上げます。

2016年(平成28年)1月23日

講演会:「北京の聖者 清水安三先生の物語 -郁子先生から見た安三先生-」

榑松かほる先生

清水安三先生の生涯と功績を広く知っていただくことを目的に、安三先生の生誕地である滋賀県高島市新旭町で講演会を開催しました。講師は、桜美林大学教授の榑松かほる先生です。

榑松かほる先生は、清水安三先生と結婚した郁子先生研究の第一人者です。今回は、郁子先生の立場から見た安三先生について解りやすく語っていただきました。

清水安三先生は、私立大学関係者の間では有名な桜美林大学の創設者ということですが、出身地の滋賀県高島市ではあまり知られていません。榑松先生のお話に、安三先生の生家近くから参加された方々も初めて聞くエピソードに聴き入っておられました。

  • 郁子先生は
    • 男女共学論をまとめた方で、NHK朝ドラの主人公に登場しても不思議ではない人。
    • 安三先生と苦楽を共にして北京の崇貞学園と桜美林学園を築いてこられた。
    • 結婚によってそれまでの個性を失ってはならない、というシッカリとした強い女性。
  • 郁子先生から見た安三先生像
    • 女性の自立を目指す進歩的な考えを持ち、強い女性が好き。
    • 故郷の先人である中江藤樹先生を慕い、いつも故郷を思いながら先ずは困っている人を助ける。
    • 豆腐のように切った人を育てるのではなく、一人一人の個性を大切に育てる。
    • 一度言ったことは決して引かない。強情な明治の男性。
    • 凄い子煩悩。崇貞学園の子どもたちはオヤジオヤジと言って甘えていた。
    • 根気よく教え、優れた教育者と絶賛。
    • 100年200年先を想像したプランを持ち、社会全体の材&人材育成に努力した成功者。
    • 中国人への深い愛を奉げ、祖国のない女性に温かい愛をもって接した。
  • 質疑応答で(Q:今の社会に郁子先生がおられたら)
    • 郁子先生が目指したことは 一人一人の学生を育てる=男女共学論=一人一人の個性にあわせた教育。
    • 今日、一人一人の子どもがどの様に扱われているか? 達成できていないのでは、と思われる。

安三先生が夢を語り、郁子先生が道筋をつけながら崇貞学園と桜美林学園を築いてこられた、という様子が思い浮かぶ講演会でした。そして戦中戦後の社会において、一人一人の個性にあわせた教育を既に実践されていたことに驚き、素晴らしい!と感じたところです。

講演会場

2015年(平成27年)10月8日

レイカディア大同窓会高島支部の研修会
事業計画にはなかったのですが、レイカディア大同窓会の皆様をお招きして清水安三先生の勉強会を開催しました。会場は清水安三記念館で出席者は約30名でした。
DVD鑑賞に続いて、顧問の清水賢一先生から生誕地に纏わるお話をしていただきました。
「人のお世話をする、人のことを心配する、人に優しく話をする、人の面倒をみる、故郷で安っさんと親しまれ、微笑=ビショウ・ホホエミ・スマイルの面白い学校をつくった清水安三先生」とユーモアたっぷりにお話いただきました。
会長挨拶 清水賢一先生のお話 清水賢一先生のお話

2015年(平成27年)8月22日

夏休みお話会を開催
夏休み中の子どもたちと保護者を対象に、郷土の先人:清水安三先生を知っていただくためのお話会を開催しました。

生家跡 市役所 湖西中学校

第1部は、清水安三先生の生家跡と高島市役所、湖西中学校に立つ碑を巡りました。
案内は、前高島市立新旭北小学校長の三田村治夫先生です。三田村先生は、中学生日中友好の旅の団長として北京市の陳経倫中学校も訪問されています。清水安三先生の生涯と功績を丁寧に分かりやすくお話いただきました。

清水賢一先生 一井さん紙芝居 記念館内

第2部は、清水安三記念館において清水賢一先生から清水安三先生が師と仰がれた近江聖人:中江藤樹先生と安井川尋常小学校長の野呂先生の二人の話を紹介され、清水安三先生幼年時代の体験のお話をされました。また、一井久子監事による「川原市の馬方又左衛門」の紙芝居朗読があり、「困っている人のために働いた馬方又左衛門と清水安三先生は同じです」とお話をされました。

市役所内の銅像 記念館前

第1部の三田村先生と第2部の清水先生のお話の共通点は、「中江藤樹先生の教えを守り実行した清水安三先生」ということです。参加してくれた子どもたちは、人を大切にした郷土の先人:清水安三先生の理解が深まったことでしょう。

2015年(平成27年)5月16日

平成27年度総会を開催(出席者19名 はがき通知者20名)

  • 宮前副会長の進行により提出された案件を審議。全て承認される。
    議案書は、お知らせに掲載していますのでご覧ください。

    H27総会 研修会

  • 総会において、新しい役員が選ばれました。(敬称略)
    会 長:足立清勝(再任)
    副会長:宮前憲生(再任)
    幹 事:上原洋子(再任)、岡本三四二(再任)、城戸重臣(再任)、高橋敏枝(新任)
    会 計:川妻 勇(再任)
    監 事:一井久子(再任)
    • 幹事を退任された清水賢一先生は、会長が顧問として委嘱されました。
      また加藤圭子さんは、事務局に移ることになりました。

総会終了後に研修会を開催

  • 研修会
    松本孝太郎先生
    • DVD鑑賞:激動の20世紀を生きた三人のクリスチャン
    • 清水安三先生の研究から「中江藤樹はキリシタンだった」
      講師:松本孝太郎先生
      清水安三先生の藤樹研究にともなうお話をいただきました。藤樹書院に残る物的証拠(文字)や歴史的裏付けを資料で解りやすく説明していただき、参加者はずっと聞き入っていました。

懇親会も開催しました

懇親会「すき焼き」
  • 清水安三先生が、中国北京でインターナショナル・フーズと称された「すき焼き」を囲みました。初めて集う会員同士が、楽しく過ごすことができた懇親会でした。鍋奉行が二人も! やっぱり「すき焼き」は良いですね。

2014年(平成26年)12月8日

清水賢一先生

湖西中学校3年生人権学習
「清水安三先生の生き方」

清水安三先生の生家近くにある滋賀県高島市立湖西中学校において、3年生120人の人権学習が開かれました。

この学習会は、顕彰会研修事業の一環としても位置づけたところです。

講師は、桜美林大学講師で会員の清水賢一先生です。

「学而事人」を唱えた清水安三先生の生涯について、中国北京での災童収容所と崇貞工読女学校の仕事を中心に、また女子教育の権利を訴えるマララさんのお話を引き合いに、郁子先生の男女共学実現に至るお話しを分かりやすくお話しいただきました。

3年生の皆さん

愛の心を持って、分け隔てなく教育をされた清水安三先生の心「奉仕・恩返し」に改めて触れることができました。

熱心にメモを取りながら聞く生徒が多い中、残念ながらしっかりと聞くことのできない生徒もいました。

この様子は何時の時代も同じですが、注意することができない今の教師の現状はとても残念です。生徒たちを正しく導くためにも先人に学ぶ機会は教師にも、と感じた次第です。

2014年(平成26年)11月1日

桜美林大学大学祭

第48回桜美林大学大学祭でパネル展開催

桜美林学園との交流事業の一環として、11月1日に開催されました大学祭に参加させていただきました。

参加にあたっては、桜美林大学渉外事業部地域社会連携室様のご配慮により、学而館の2階教室をお借りすることができました。

目的は、一人でも多くの方々に清水先生の生涯と功績を知っていただくための清水安三先生パネル展の開催です。

佐藤会長を囲んで

当日は冷たい雨が降りましたが、多くの学生がキャンパスに集い楽しんでいました。

あいにくパネル展には十数名の方の見学で終わりましたが、同窓会会長の佐藤誠一郎様にご訪問をいただき、いろいろと相談にのっていただきました。

足立会長ほか出席者一同は、次回開催は魅力的な企画で臨みたい、と心を新たにしたところです。

大学祭 大学祭 大学祭

2014年(平成26年)5月17日

平成26年度総会を開催(出席者21名 はがき通知者18名)

  • 宮前副会長の進行により提出された案件を審議。全て承認される。
    議案書は、お知らせに掲載していますのでご覧ください。

    総会1 総会2

総会終了後に研修会・講演会を開催

  • 研修会
    出演者
    • 高島市市民劇2013 木槿の花の咲く頃 -清水安三物語- のダイジェスト版DVDを鑑賞。実行委員長と出演者による想い出話をお聞きする。
      • ダイジェスト版DVDをご希望の方は、お問合わせをクリックしてフォームメールよりお申込み下さい。 後日、メールにて連絡をさせていただきます。

  • 講演会
    • 演題:清水安三と中江藤樹  講師:松本孝太郎先生
      松本孝太郎先生
      • 清水安三先生が、とても中江藤樹先生を慕っておられたことを示すお話や資料、また清水安三先生が松本先生のお父さんに宛てられた書簡を拝見しました。遥か遠く北京市や東京で活躍された清水安三先生ではありますが、その原点は生まれ故郷にあることを学ぶ講演会でした。続きを期待するところです。

2013年(平成25年)12月7日から8日

高島市民劇2013 木槿(むくげ)の花咲く頃 -清水安三物語ー パネル展示
来場者の方々に、もっと清水安三先生の功績を知っていただきたくパネル展示を行いました。パネルは桜美林学園のご協力を得て顕彰会が制作。また貸出可能ですので是非ご利用ください。
画像の説明 画像の説明

2013年(平成25年) 8月24日から25日

清水畏三先生、佐藤理事長と共に記念撮影

東京都町田市の桜美林学園を訪問

  • 会員の参加報告(PDFファイル)をご覧になる方は、ダウンロードしてください。
  • 8月24日
    清水畏三先生
    • 第一部 講演会
      「私論:清水安三先生の北京における足跡」
      -日中関係史の観点-
      講師:名誉学園長 清水畏三先生

    • 第二部 交流会
      講演会に続いて、会食、スピーチ、合唱、市民劇公演の案内
      顕彰会会員と学園・大学・桜会・同窓会・畏三先生関係者 約60名出席

      足立会長あいさつ 会員と学園関係者 全員で学園歌を合唱

  • 8月25日
    • 第三部 キャンパスツアー
      桜美林中学校・桜美林高校訪問
      小林茂先生のご案内で、学園内の清水安三先生ゆかりの場所を巡る

      安三先生の銅像 小林先生のご案内 桜美林資料館見学

2013年(平成25年) 4月13日

講師:小林茂先生

顕彰会設立記念講演を開催
「東支那海を越えて 清水安三先生の前半生」
(講師:小林茂先生 清水安三研究の第一人者で、現在は日本基督教団桜美林教会の協力牧師として活躍中)

2013年(平成25年) 4月13日

顕彰会記念撮影

清水安三先生の生れ故郷である、滋賀県高島市新旭町において清水安三先生顕彰会を設立

設立時会員数52名


2012年(平成24年) 3月24日

 清水安三先生顕彰の旅参加者が中心となって、清水安三先生顕彰会設立準備会を発足

2002年(平成14年) 8月22日から26日

北京市:陳陳経綸中学校にて

新旭町主催による「北京市朝陽門外を訪ねる”名誉町民:清水安三先生顕彰の旅”」が開催される。

  • 名誉町民:清水安三先生顕彰の旅の調査報告書をご希望の方は、お問合わせをクリックして、フォームメールよりお申込み下さい。
    後日、メールにて連絡をさせていただきます。

名誉町民:清水安三先生顕彰の旅:調査報告書の主な内容

  • 清水安三先生の教え子である魏玉琮さんの証言「愛の心をもって知識の種を蒔く」
  • 小林茂先生の証言「民族を超えた愛」
  • 中国での清水安三研究の第一人者である李正勛先生の証言「学んで人に事える」



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